市販されている石けんにはものすごい種類があり、どれがいいか迷うのはあたりまえです。基本的には、合成界面活性剤をつかっていない純石けんをすすめていたのですが、いったいどこで買ったらいいのかわからないという患者さんや、 美肌効果や、保湿効果のある石けんを強く求められる患者さんが多いので、ついに、ぼくのところでつくりました。石けんとして使う水溶性オイルです。

オイルが主成分なので、泡は立ちません。イタリアの会社によるエステル交換の技術を使い、グレープシードオイルがもっている本来の特性が失われていない、水に溶けるオイルなのです。

通常の石けんはそのアルカリ性(pH9~pH11)の性質によって皮脂膜を洗いおとします。しかし、皮脂膜は皮膚の保護に非常に重要な役割を果たしています。ヒトの皮膚は通常、pH4.5~pH6で弱酸性です。アトピーを患っている人は、皮脂膜の再生機能が弱いので、強いアルカリ性の石けんで皮脂膜をとってしまうと、皮脂膜の再生に時間がかかり、乾燥しやすく、アトピーが悪化することが多いものです。「水溶性のオイル」のpHは、普通の石けんよりもpHが2~3低くなっており、人肌のpHに近く、なおかつグレープシードオイルの特性によって、保湿機能も高めてくれます。

これは、炎症の強い肌、乾燥肌、化粧おとし、赤ちゃんのおむつかぶれ、などに使うと、汚れをおとしながら、肌が乾燥しないという非常にすぐれものです。(もちろん普通の肌にも使えます)。特に炎症のひどいあいだは、この水溶性オイルをすすめています。軟膏を洗いおとすにも最適で、目以外は全身に使えます。 使ったあとは、水で洗いおとすことができ、その後、肌に十分な保湿感が残ります。この水溶性オイルを、「泡なしオイル石けん」と名づけています。

最近、泡なしオイル石けんの容器を通常の容器から、オイル酸化防止ボトルに変更しました。この酸化防止ボトルは、ボトルの中にオイルが詰められた内袋が入っている二重構造のボトルを採用しています。オイルは空気や光にふれると、酸化をすることで劣化します。今回採用した二重構造の密封ボトルは、内袋には空気が入らないため、酸化を防ぎ、開封後、常温保存で90日間、鮮度を保ちます。泡なしオイル石けんの成分は90%植物オイルですが、ボトル開封後もオイルの酸化を気にせず、常に新鮮なオイルを使用できます。二重構造になっていますので、ボトル下部など変色しているように見える場合がありますが、二重構造内の袋のあり方や、光の加減ですので安心してください。

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ5万人以上の皮膚科領域の患者さんを、内科医の立場から診察した、つまり、多くの皮膚病は体の内部の問題が皮膚に現れたとみなして治療する根治方法です。
 しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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