小児の分量

アトピーは小児や子供に多いので、その場合の、サプリメントの服用量をどのようにすればいいかという質問をよく受けます。ですから、ここに簡単に書いておきます。これは医薬品をとるときの一般的な目安ですから、サプリメントの場合、さほど厳密に守らなくてもいいでしょう。

成人の量を1とすると
新生児 : 1/10~1/8
1歳  : 1/4
3歳  : 1/3
5歳  : 2/5
7.5歳: 1/2
12歳 : 2/3

あるいはアウグスバーガー式という計算方法があります。

小児量=成人量×{(年齢×4)+20}÷100

たとえば、5歳とすると、(5×4)+20=40。それを100で割りますから、0.4。つまり、成人の量の40パーセントということです。しかし、4割というのは現実的にできません。したがって、半分でけっこうです。
そして、たとえば、3歳くらいまでの乳幼児は、以上に上げたサプリメントを全部摂るというのは、事実上、非常に難しいものです。

ぼくのクリニックでは、子供用に分包していません。すべて、大人用です。したがって、1歳のお子さんであれば、4カ月分に相当するもの、7歳のお子さんであれば、2カ月分に相当するものを処方することになります。 カプセルや錠剤が小さく、その1/4の量を摂るのが難しいときは、一日おきに半カプセルか半錠を摂るように指導しています。

また、α-リポ酸は、のどに刺激があるので、大人でものみにくいと訴える人がいます。子供ではなおさらで、どんなに工夫してものめない場合があります。そういう場合は、無理にのまさなくてけっこうです。

また、授乳中のお母さんには、ビタミンB群のサプリメントは摂らないように指導しています。その中に含まれているビタミンB6が乳の分泌を少なくする恐れがあるからです。しかし、B群を摂っても分泌に影響がない場合、摂っても問題はありません。

妊娠中の方には、当方は、フラックスシードオイルかエゴマオイル、それとビオスリーと腸溶性ラクトフェリンだけしか処方しません。しかし、いずれにせよ、これらのサプリメントをお摂りになる場合は、必ず産婦人科の先生のご指導をあおいでください。

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ5万人以上の皮膚科領域の患者さんを、内科医の立場から診察した、つまり、多くの皮膚病は体の内部の問題が皮膚に現れたとみなして治療する根治方法です。
 しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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