2)  油と余分なタンパク質(炎症について)

今、古くて新しい「炎症」という病理が、現代医学で新たに真剣に研究されてきています。ほとんどすべての病気には炎症が関係しているというのです。

たとえば狭心症や心筋梗塞の危険度は、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)、LDL(悪玉コレステロール)、中性脂肪の多寡に影響されますが、体内の炎症度を示すCRPというタンパク質も、心・血管系の病気を予測するには重要です

がんでさえしずかな慢性の炎症が体内にひそんでいるときに、非常に発生しやすいのです。

アレルギー疾患の深部には、炎症が潜んでいます。まして、アトピー性皮膚炎は炎症そのものなのです。そして、実際の治療にはアレルギーをおこすアレルゲンを探しだすよりも、炎症を治すことのほうが、効率的なのです。

ちょっと考えてもみて下さい。ぼくたちを取り巻く環境には、それこそ何万という物質が存在します。また、食物もものすごい数です。その中からアレルギーをおこしている物質を探しだすのは、事実上不可能なのです。

摂取し、あるいは接触し、すぐにアレルギー症状をおこすものであれば簡単に同定できるかもしれません。

しかし、1週間も、2週間もしてアレルギー症状をおこす食物や、接触する物質を同定することは非常に難しいのです。それより、基本となる炎症をおこさないようにすることのほうが、治療としては実際的ではないでしょうか。

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ5万人以上の皮膚科領域の患者さんを、内科医の立場から診察した、つまり、多くの皮膚病は体の内部の問題が皮膚に現れたとみなして治療する根治方法です。
 しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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