あの黄色いカレー粉には優秀な抗酸化物質クルクミンが多く含まれていますので、一般的には健康に非常にいいのです。ウコンという植物を聞かれたことはあるでしょうか。
インターネットで検索してください、いやというほどでてきます。万病に利きそうで、かえってうさんくさくなりますが、たしかにいいものです。このウコンの主成分がクルクミンなのです
しかし、インスタントのカレールーにはリノール酸系統の油が使われていますので、注意してください。
したがって、カレー粉だけを購入し、もし油を使うなら、マカデミアナッツオイルなどで工夫し、ビーフ、マトン、ポーク、チキンを使わず、キノコ、野菜、魚介類などをトッピングすれば、アトピー用の素晴らしいカレーライスができます。
*ここで注意していただきたいのは、今まで述べてきた食事についてのアドバイスは「食物アレルギーのためにアトピーが発症している」という見方からそういっているのではないということです。
肉や乳製品、チョコレート、米、小麦、卵などに特異的にアレルギーをもっていなくても、避けるべきだといっているのです。小児の場合ですら食物アレルギーが関与するアトピーは、本当のところ、意外と少ないのではないかと推測されます。ましてや成人では、特殊な例外以外はかなり少ないようです。
また、以上のような食事制限は厳格すぎて、特に子供の成長を阻害するという医者や、またそれをまにうけて心配する親がいますが、基本的に和食にしなさいといっているわけで、厳格な食事制限ではありません。また、和食であっても、何ら発育障害はおこしません。
これについては、「アトピーは和食で治せ!」という本を参考にしてください。
もし、発育障害をおこすような和食のメニューしか作れないのであれば、それは「身土不二」という医学の根本をないがしろにして、狩猟民族の欧米人にしか適用されない欧米流栄養学に盲従する医者や栄養士に責任があるのであり、彼らの無知と怠慢は亡国に値するほど重大なものです。
〇〇大学栄養学科の先生方、アメリカ人の35%は肥満であり、日本人の場合、肥満は3.5%にすぎないという明々白々な現実を無視して、それでもアメリカの栄養学を手本とされるのでしょうか??
2013年12月、和食が世界無形文化遺産に登録されました。なぜなら和食は世界で一番健康的な食事でもあるからです。和食をベースとした「和食栄養学」 これを世界に広めようと言うような考えは、〇〇大学栄養学科の先生方にはわかないのでしょうか?「和食栄養学講座」を開き、世界中から留学生を招いて、講義するというような発想がないものなのでしょうか?
また食事アレルギー改善に治療の重点を置きすぎる小児科医を非難する、皮膚のことしか見ない皮膚科医も(ことアトピーに関しては小児科と皮膚科は仲が悪いのです)、食事については無頓着です。それは、大学でα-リノレン酸、リノール酸、アラキドン酸などの代謝経路について十分な講義がなされていないのも原因の一つでしょう