15. ヒアルロン酸:50mg~150mg/日

ヒアルロン酸はN-アセチルグルコサミンとグルクロン酸という二つの糖が交互に結合したゼリー状の物質で、皮膚、目、関節などに広範囲に存在します。そこで、さまざまな役目を行っていますが、こと皮膚に関しては、水分の保持です。また、メラニン色素を取り除き、皮膚の深くまで栄養分を行き渡らせる作用もあります。真皮にヒアルロン酸は多く含まれており、コラーゲンやエラスチンといったタンパク質とともに、肌のみずみずしさと弾力性をたもちます。特にアトピー患者さんは皮膚の乾燥が激しく、その乾燥を防ぐだけでも、かなり改善されます。

また、加齢によってもヒアルロン酸は減少していき、特に40歳前後から急に減ってきます。肌の衰えを感じるのも、この年齢のあたりからが多いのは、ヒアルロン酸の減少にもよります。60歳では、20歳のころの 半分に減ってしまいます。

また、代謝される速度もコラーゲンなどと比べると、ヒアルロン酸は非常に速く、不足がちになります。ヒアルロン酸が有効に働くにはコラーゲンが必要ですので、多くのヒアルロン酸のサプリメントにはコラーゲンも配合されています。ぼくのクリニックで処方するヒアルロン酸のサプリメントにもコラーゲンが含まれています。
鶏のトサカ、魚の目玉、サメの軟骨といったものに多く含まれるため、野菜やくだものから簡単に補えるといった物質ではありませんから、けっこう不足がちになります。ヒアルロン酸そのものは高分子ですが、最近は吸収されやすいように工夫されたサプリメントが市販されています。

また、皮膚から直接吸収させるために、リカバリー・ビオ・ウォーターにヒアルロン酸とセラミドを加えた、「リカバリー・ビオ・ウォーター・プラス」というローションをつくりました。アトピーの人は、どうしても、特に顔の乾燥がひどい人がおられます。乾燥から痒みが生じ、それをひっかいてしまい、悪化するというパターンがしばしばおこります。それを防ぐには、最適のローションです。もちろん、体のどの部分にも(目は避けてください)使用できます。

また、ヒアルロン酸とコラーゲンは、プロテオグリカンの摂取によっても、体内で増えます。

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ5万人以上の皮膚科領域の患者さんを、内科医の立場から診察した、つまり、多くの皮膚病は体の内部の問題が皮膚に現れたとみなして治療する根治方法です。
 しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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