グルタチオンを構成する、イオウ(硫黄:S)を含む-S-Hというチオール基に、さまざまな有害物質が結合され(これをグルタチオン抱合といいます)、細胞外に排出され、血液によって腎臓まで運ばれます。そこで、さらにメルカプツール酸に変換され、尿といっしょに排泄されるわけです。
グルタチオンに含まれているイオウの臭いで、製品が腐っているのではないかと心配された患者さんがいました。その心配はまったくありません。むしろ、イオウのくさい臭いがあるからこそ、そのサプリメントはしっかりとイオウが含有されており、解毒効果があるのです。そのため、解毒を担う肝臓には、他の臓器よりも7倍~10倍ほどのグルタチオンが存在しているといわれています。
また、強力な抗酸化剤としても、際立った性質をもっています。グルタチオンはペルオキシダーゼと共に、細胞障害活性が最も強力なヒロオキシラジカル(•OH)を無害な水に変換させます。グルタチオンは体内でつくられるのですが、それをつくるには十分にミトコンドリアが働かなくてはいけません。ところが、加齢とともに、ミトコンドリアのエネルギー生成能力が低下し、ひいてはグルタチオンの生成も減少し、強力なヒドロオキシラジカルに対処できるほどの量には足らなくなってきます。
こと、肌にとっては、メラニンの生成を阻害するため、グルタチオンは美白に重要な働きをします。そのため、サプリメントセットRにも入れています。