この二つはアトピー患者さんによく見られる顔の赤みをとってくれる作用があります。しかし、注射で補うほど大量に摂取しなければあまり効果がないのが現状です。
特に思春期の患者さんは顔に赤みがでると、それを深刻に悩むことがあります。第三者からみるとほとんど気にしなくてもいいような赤みでも、ご本人にとってはつらいようです。
しかし、アトピー性皮膚炎由来の顔の赤みにB2とB6の注射は健康保険がききませんので、現実的には不可能です。したがって、B2とB6をサプリメントから大量に摂ることになりますが、これがまた、どのくらいの量を摂れば効果があるのかというデータはありません。ですから、日に各々、200㎎ほど試されて様子を見てください。水溶性ですから、このくらいの量を摂ってもまず問題はありませんが、肝機能に異常がある人はお止めください。
人によってはまったく赤みが取れないこともありますが、三ヶ月は試みられるのも価値があるかもしれません。
顔の赤味にはシステインも効果的なことがありますので、日に1000mg~2000mgを試してみて下さい。
それと、リカバリー・ビオ・ウォーターやリカバリー・ビオ・ウォーター・プラスも試してください。
B6は「5.乾燥肌」についてのところで述べたセラミドの生成にマンガンと共に必須です。 また、システインという、シミを取り除き、美白効果があるアミノ酸の生成にも必要なのです。
*ただし、授乳中の女性や、もうすぐ母親になる女性は、ビタミンB6は日に25mg以上摂ると、乳の出が悪くなることがあります。 めったにそういうことはないのですが、もし、ビタミンB6を摂取して乳が出にくくなった場合は、止めてください。B6は乳汁分泌ホルモンであるプロラクチンの分泌を抑制しますから。 しかし、乳の出に何ら影響のない場合は、もちろん摂取していいです。
ビタミンB2はリボフラビンとも呼ばれ、甲状腺にも大切なビタミンで、不足すると皮膚炎や舌炎をおこします。 B2やB1は特に豚肉やモツに多く含まれていますが、アトピーの人はそういった肉類をひかえるべきなので、こういったB群が不足することがあります。 そのため、積極的にビタミンB群をサプリメントから補うことがすすめられます。