特に受験期をひかえると、ストレスのせいかアトピーは悪化します。ですから、ぼくはお母さんに、「中三、高三になると、また悪くなりますよ。

しかしそんなアトピーは高校なり大学に入ってしまえば、よくなりますから心配しないように」とあらかじめいっておくことにしています。この大切な受験期に、アトピーがひどくなったと焦らないことなのです。

大切な時期だからこそひどくなるんだと、一種の悟りを開くことです。そう達観してしまうと、かえってひどくなるアトピーもひどくならずに、乗り越えることができるのです。いけないのは、それを知らないで、親子ともに、さあーたいへんだと慌てふためくことです。

確実に悪化します。かゆみがあれば勉強に集中できないので、そのかゆみさえ取れればいい、当座は見てくれはどうでもいいと諦めることです。(だって、受験期に恋愛なんかする必要はないし、そんなものに気を取られると、確実に受験に失敗しますよ)。

非情ないい方かもしれませんが、それが、一つのコツなのです。腹をくくることなのです。毎年九月になれば台風が来るとわかっているので、準備万端で、うまく対処できるのと同じ理屈です。

また受験期でなくとも、人生の節目、節目にはどうしてもストレスがかかるものです。対人関係のもつれ、仕事、転勤、引っ越し、法事。すべてストレスの原因になります。アトピーにとって何が最もいけないかといえば、このストレスです。特に精神的ストレスです。

いくら一所懸命に食事指導を守っても、精神的ストレスがあるかぎり、アトピーは悪化します。また女性は妊娠すると約7割りの人がアトピーを悪化させます。

これは妊娠からくるストレスのせいです。また、ちょっとした風邪やおなかの調子をくずしただけでアトピーがひどくなる子供は大勢います。病気がストレスになるからです。

このストレスに対する最高の治療は眠ることです。睡眠にまさるストレス解消法はありません。いかなる精神安定剤よりもすぐれています。しかし、かゆくて眠れないのです。

その場合は、ためらわずに就寝1時間ほど前にホモクリシンやポララミンといった抗ヒスタミン剤をとることです。

アトピー患者さんの中には、極端な薬恐怖の人がけっこうおられ、かたくなに現代医薬を拒否します。改めたほうが賢明です。

要所、要所、臨機応変に現代医薬も使うべきです。しかし、どうしてもストレスに対処できそうにない患者さんたちには、すでに述べたストレスを緩和させてくれるサプリメントをすすめています。

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ5万人以上の皮膚科領域の患者さんを、内科医の立場から診察した、つまり、多くの皮膚病は体の内部の問題が皮膚に現れたとみなして治療する根治方法です。
 しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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