最も密接な環境は住居です。第二の皮膚といってもいいくらいです。したがって、これから家かマンションを購入しようとされているアトピー患者さん、あるいは家族にアトピー患者さんがおられる方は非常に注意して下さい。
どんなに環境のいい場所に引っ越しするといえどアトピーが改善するか悪化するかは、本当のところ住んでみなくてはわからないのです。建材にはいろんな塗料が使われ、防腐加工がなされています。それらの塗料や防腐剤が、特に新築の家やマンションの場合、住民に非常に大きな影響を及ぼします。
また環境、住居そのものが理想的であっても、隣にどんな人が引っ越してくるかは保障の限りではありません。極端な 場合、隣が暴力団の事務所になることさえあります。そうなるととんでもないストレスが発生します。しかし、数千万円を投資して購入したマンションや家から、普通はそう簡単に引っ越しすることはできません。
したがって、賃貸にしたほうがずっと安全なのです。賃貸ですと、どうも その住居空間がアトピーに適さないとわかれば、すぐに引っ越せます。損をしても、せいぜい、家賃2ヵ月分と引っ越しの費用です。