アルコール自体はアトピーを悪化させません。しかしお酒を飲むと、たいていの患者さんはかゆみがまします。それで、ひっかいてしまい、せっかくいい皮膚が再生しているのを壊してしまいます。

したがって、かゆみがでない程度の飲酒であれば、ストレス発散になるし、許容されるべきです。同じアルコール類 であればワインがいいでしょう。抗酸化作用がありますから。赤が特にいいといわれますが、白でもけっこうです。ビー ルや焼酎はひかえたほうが賢明です。しかし、アルコールはビオチンを大量に消費しますから、ほどほどにしておいて ください。

1メートル離れていてもタバコのにおいがする、成人男性の重症アトピー患者さんがときどきおられます。日に40本は吸うといわれます。

月にタバコ代だけで1万5千円~2万円が煙になって消えるのです。その分、健康に役立つビタミン類のサプリメントを買われればいいのにと思うのですが。ご本人もよくわかっておられるのですが、どうしても止められないのです。

ぼくもそれはわかっていますので、押し付けがましく説教はしません。そういう場合、タバコの害に対する防御策として、それなりのビタミン、ミネラルのサプリメントをとるべきです。

特にビタミンCは必須です。ただし、β-カロテンだけのサプリメントとらないようにしてください。

β-カロテン単独の摂取は喫煙者にはかえって肺がんのリスクを増すというデータでありますから。しかし、ニンジンなど自然な食物からのβ-カロテンの摂取はまったく問題ありません。

 

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ5万人以上の皮膚科領域の患者さんを、内科医の立場から診察した、つまり、多くの皮膚病は体の内部の問題が皮膚に現れたとみなして治療する根治方法です。
 しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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