他のところでやっている治療をけなすことは、このサイトの意図ではなく、また苦手とするところですが、あえて書いておかねばならない気がします。
「アンチ・ステロイド」の代表的療法が酸性水です。たしかに、じゅくじゅくと細菌感染のあるような部位には酸性水は有効でしょう。

しかしそれまでであって、それ以上のものではありません。ただ細菌を殺すだけの効果しかありません。それを知らないで使い続けると、必ずといっていいほど皮膚の肥厚化をもたらします。余分な刺激を皮膚に与えるからでしょう。酸性水を長年使ってきて、ゾウやサイの皮膚のように分厚くなってしまった患者さんたちが、ぼくの診療所に、いやというほどおしよせて来られます。事実ですから仕方がありません。

ただ、安いのが取り柄です。あるいは良心的といえるでしょうか。使用には十分気をつけられたほうが賢明です。酸性水で物足りないのか、強という字をつけて強酸性水、あるいはそれでも物足りないのか超酸性水と呼んでいる場合がありますが、同じことです。

また、酸性水と似たようなものでイソジンという消毒液があります。

非常にすぐれた消毒液で、1分間で細菌もウイルスも殺してしまいます。ですから、じゅくじゅくとした滲出液が出ているようなところに、さっと塗って、すぐに洗い落とせばいいのであって、身体中にイソジンを塗りたくるようなことはゆめゆめ行なってはいけないのです。そうしないと、刺激性の皮膚炎をおこし、アトピーにいいわけがありません。またイソジンにはヨードが含まれていますので、あまりにも多量に使うと、甲状腺機能障害をきたすことすらあります。

したがって、〈とびひ〉など、よほど細菌感染が疑われるような箇所にしか、使わないのが賢明というものでしょう。

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ5万人以上の皮膚科領域の患者さんを、内科医の立場から診察した、つまり、多くの皮膚病は体の内部の問題が皮膚に現れたとみなして治療する根治方法です。
 しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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