これは、例えばスギ花粉にアレルギーがあったとすると、スギ花粉の濃度を非常に希釈して、最初はまずごく少量から注射し、じょじょに増やして、最終的にはスギ花粉に対しアレルギーをおこさせないようにする療法です。
成果をあげることもときどきありますが、治療に時間がかかるのが難点です。週に最低1、2回通院が1年ほど続きます。
それとアトピーをひきおこしているものが、花粉にせよ、昆虫にせよ、食物にせよ、ダストにせよ、きっちりと判定できればいいのですが、単に血液検査の結果、その物質に対して数値が高く出ているからという判断のみから、その物質に対して減感作療法を始めても、いい結果がでなく、1年、2年とかけたが、骨折り損のくたびれもうけということにもなりかねません。
ある一定の時期、たとえばスギ花粉の増える春先に特にアトピー症状が悪化するというように、非常に因果関係がはっきりしている場合、減感作療法を試みられるのはいいことかもしれません。