生後3、4ヶ月からアトピー症状が出てくる乳児も最近増えてきました。ステロイド軟膏を極端に恐れる母親のために、適切な治療がなされておらず、全身、ゆでダコのように真っ赤な皮膚になってしまっている赤ちゃんもいます。かわいそうでなりません。

両親の少なくとも一方が喘息、花粉症、アトピーを持っていることが多いのですが、中には家系的にそのような病気がまったくないこともあります。

新築の家に引っ越したわけでもなく(シックハウス症候群ではない)、環境汚染のある場所でもなく、花粉が飛び交う地域でもなく、ペットを飼っているわけでもなく、要するに原因がまったくわからないのです。

おそらく、母親の食生活がまったくでたらめであったのが災いしているのでしょう。

しかし、乳幼児のアトピーは非常に治りがはやいので決して心配してはいけません。

どんなにひどい状態でも、ストロゲスト(最強)のランクのステロイド軟膏でなく、せいぜいベリー・ストロングの軟膏から塗り始めて、まさに数日で見る見るうちに改善します。

そこで、どんどんランクを落とし、MA(0)などステロイドの入っていない軟膏にもっていきます。

授乳期のときは母親が今まで述べた食事指導をしっかり守ってください。できれば母乳が最高ですが、母乳が出ないときは、特殊ミルクで対応してください。その粉ミルクにビオチンを足されたらもっといいでしょう。

そして、離乳期の食事ですが、それについては、8-2.その他の注意すべき食物(米・小麦・卵)のところで推薦している本、「油を断てばアトピーはここまで治る」永田良隆著、三笠書房刊行の145ページから148ページをお読みください。

離乳初期(生後6~7ヶ月)、離乳中期(生後8~9ヶ月)、離乳後期(生後10ヵ月以降)と分け、その各々の時期に応じた形状、固さ、回数、そしてタンパク質源としての魚介類を脂質の分量によって分類し、具体的にどんな魚介類を与えればいいか丁寧に書かれています。

それをそのまま引用して、ここにあげると著作権侵害になりますので、ひかえます。

* なお、「ご相談」のぺージに記載があるように、インターネットでのご相談は18才以上に限らしていただいております。つまり、患者さんご本人がインターネットでご自分の症状を記載できることが条件です。また、小児の場合、急激に悪化したときの対応など、インターネットでは無理で、危険ですから。

ここに書かれていることは、ドクター牧瀬が、延べ5万人以上の皮膚科領域の患者さんを、内科医の立場から診察した、つまり、多くの皮膚病は体の内部の問題が皮膚に現れたとみなして治療する根治方法です。
 しかし、ご自分の症状を正確に把握せず、ここに 書かれてあるサプリメントをとったり、勝手な治療法を行い、症状が悪化してもドクター牧瀬 はいっさい責任をとれません。

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