フラックスシードオイルのオメガ3系不飽和脂肪酸の代表格はα-リノレン酸です。 この不飽和脂肪酸の最大の特徴は、最終的に良性のエイコサノイドに代謝され、抗炎症性、血管拡張、血小板凝集抑制、免疫力増強、がん抑制、アレルギー症状寛解など、非常に健康に役立つ作用を行うということです。
アメリカで心・血管系の病気がことのほか多いのは、オメガ3系不飽和脂肪酸とオメガ6系不飽和脂肪酸の比率が、前者が非常に低いせいで、 悪性のエイコサノイドが優位に生産されるせいだといわれています。 その比率は日本では1/3で、アメリカでは1/12。圧倒的にアメリカの方が少なく、その分、狭心症、心筋梗塞の発症率が3~4倍に高いのです。 つまり、「血液サラサラ化」には、オメガ3系不飽和脂肪酸を多く含むフラックスシードオイルは必須なのです。したがって、高血圧にも効きます。
炎症性の疾患、例えば、リウマチにもフラックスシードオイルの抗炎症作用は大切です。 その他、糸球体腎炎、前立腺炎、乾癬、潰瘍性大腸炎にも有効で、さまざまなエビデンスがそろっています。アレルギー反応と炎症が同時におこっているアトピー性皮膚炎には欠かすことができません。
また、不眠、うつといった精神的な症状の改善にも役立ちます。更年期障害や生理痛の緩和にも必須といえるほど、役立ちます。
ちょっとした花粉症くらいは、フラックスシードオイルだけで十分に改善します。喘息の治療にも使います。 フラックスシードオイルとマグネシウムを足せば、今、あなたが使っておられる吸入ステロイド薬を半分には減らすことは可能でしょう。 私のクリニックでは、ほとんどの症例に、フラックスシードオイルを基本的に処方します。