いわゆる水虫です。白癬菌による湿疹は最初、円か楕円形に輪が描かれており、次第に中が詰まっていきます。
これをアトピーだと勘違いして、ステロイド軟膏を使用しても治りません。特に糖尿病の患者さん、あるいは糖尿病を発症していなくても、糖尿病家系の患者さんは注意し下さい。糖尿病の患者さんは皮膚の白癬菌に対する抵抗力が非常に弱いのです。
白癬には効果的な軟膏やクリームがあります。しかし、特に足の水虫はなかなか治りにくいのが現実です。そのため、ひどい場合は内服薬もあります。しかし、医薬品の内服には必ず副作用が伴います。可能なかぎり、少なくとも内服薬だけは避けたいものです。
昔から、木酢を水虫の治療に使ってきました。木酢がアトピーに効くということで、よく売られていますが、実際のところほとんど効きません。そういうことから、最初、ぼくは、水虫治療に木酢を使うことも、どうせ効かないだろうとかなりバカにしていました。しかし、単に木酢だけでなく、ドクダミやヨモギのエキスも混ぜてつくられた製品を、患者さんの一人がかなり熱心にすすめたので、他の水虫の患者さんにも数人試してもらいました。驚くなかれ、効くんです!
専用の木綿の靴下を履き、木酢にドクダミエキス、ヨモギエキス、ムクゲエキスなどを混ぜた液体を靴下の中に注ぎ、2時間ほど足を浸すのです。1週間~10日間のうちに、一皮めくれるように角質がはがれ落ちます。その1回の処置で10ヶ月から1年間は水虫から解放されるのです。菌を殺す作用はありません。したがって、再発します。しかし、痛くも痒くもない、しかも副作用がまったくない、たった2時間の処置で、少なくとも10ヶ月ほどは水虫の不愉快な症状が消えるのです。
インターネットで「ヨモギ ドクダミ 水虫」と検索してください。いろいろな商品名の製品が出てきます。