「お血(おけつ)」という言葉を一度は聞かれたことはあるでしょう。
西洋医学では使いませんが、血液がどろどろとし、濁り、さらさらと流れない滞った状態をいいます。
しかし、いかにも非医学的な表現ですので、私も正直なところ馬鹿にしていました。
血液は常に流れているもので、それがどろどろとして停滞しているなんて、ウイリアム・ハーベーの血液循環説に反します。
しかし私も瀉血してもらい、その自分の血を見た瞬間にこれが「お血」かと理解できたのです。平成17年1月プサンにある韓医学専門の病院でのことです。暗い紫色をした、見るかに汚い血です。
こういう血が実際に私の体内に溜まっているとはとても信じられませんでした。腕の静脈から血液検査のために採血するときに出てくる血とは、性状のまったく異なった感じの血です。
韓医学専門の先生いわく、瀉血はどんな方法より、速やかに、かつ確実に、しかも大量に体内の有害物質を解毒してくれるそうです。 その瀉血を受けてから急に目の回りの疲労感や、頭になんとなく雲がかかったような重い感覚がすっかり取れてしまい、非常に体調がいいのです。
この体験がもとになり、不定愁訴、更年期障害、高血圧、アトピー性皮膚炎、自律神経失調症、脳卒中後のリハビリ、ED(勃起障害)、前立腺肥大症、肝炎、頭痛、 などに悩む数多くの患者さんを韓医学専門病院にお連れしています。 全員が例外なく、改善され、素晴らしい効果をあげています。
鏡の前で、舌先を上にあげ、ご自分の舌の裏を見てください。
舌の裏を走る、舌深静脈が写真のように怒張していると、「お血」があるという証拠です。
普通は、もっとほそいのです。ひどい場合は、静脈の根元が、どくろを巻いたように膨らんでいます。