レッドビートとも呼ばれています。これも、一酸化窒素(NO)を増やしてくれます。ウクライナの伝統的な煮込みスープ「ボルシチ」の主要な材料に使われているいわゆる赤カブです。そのため、スープは鮮やかな深紅色をしています。ポーランド、ロシア、ベラルーシ、モルドバ、ルーマニアなどの東欧諸国でよく食されます。テーブルビートは、先に述べたアルギニンと同じく、一酸化窒素NOを増やしますが、テーブルビートに含まれているのは、NO3(硝酸塩)であり、NOではありません。私たちの舌の裏側に棲む共生細菌が、NO3から酸素分子1つを取り、NO2(亜硝酸塩)にしてくれます。それが胃の中に入ると、胃酸でNOに変わるのです。